大学は、社会人となるための準備機関である。
ただし、授業などで「ビジネスマナー」など、就活の基礎を教えてくれる授業は、本学では、ない。
それを踏まえ、一般大学より、そのような常識を知る機会が少ないが、卒業すれば、普通は社会人として働かなくてはいけない。
自分で、その社会的常識を持っている、持っていないは、スタートラインに差が生じることを知る。
教員の場合
教員の場合、社会経験がなく、そのまま教員職をやっている人も多いため、社会人としての本来あるべき常識というものを持っていない人も少なくない。その一方で、特殊な社会のため、古い常識を引きずっている人も多い。これらに対応できるよう、自分自身で学ばないと、今後、将来的に困る可能性がある。
社会人の常識を身につけるには
社会人の常識については、今や、インターネットで知ることは容易である。ただし、それがどの世界でも通用するものとは限らない。その場の常識を知って照らし合わせることで、うまく成り立つものである。また、普遍的な常識もある。例えば、「自分がやられて嫌だと思うことはするな!」これは、基本的なことである。
例えば、約束の時間に相手が来なくて嫌だと思わない人はいないと思う。許容範囲は多かれ少なかれあるにしても、予定などがある場合、相手に迷惑がかかるのは予想がつくものである。このような常識を持つ、判断できない人は、将来、困ることとなるということである。
でも、自分がレポート提出が遅れた場合、いろんな理由をつけて、なんとかしようと思う。それは、相手の立場に立てない人のやることである。相手(教員)が困ることが考えられないからである。
また、自分から言い出さなければ、物事は動かないという点である。コロナ禍での授業の場合、普段の対面授業と違い、コミュニケーションがとりづらい。配布資料が減り、直接接する時間がないため、雑談などもできない。休み時間に気軽に質問というのも難しい。そんな中で、自分から相手に積極的に動かなければ、何もコンタクトはできないのである。自分は何がしたいのか、どのような情報を欲しいのか、何を不満と思っているのか、何に困っているのかなどは、声としてあげなければ、進まないのである。
進まなくて困るのは、「教員」ではなく、「学生」の方である。その点をしっかり考慮して、各自が自分の意思をきちんと表示することが、今後、特に重要である。
何度も同じことを繰り返しているが、「恥ずかしい」なんて言っていると、損をするということをきちんと学んでおくべきである。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざを知っておくべきである。