総合演習Ⅰで、「池藤」が担当している部分の意味が理解できていない人が多い。
理由は簡単である。「『大学での学び』ができていないから」
『大学での学び』については、『東洋医療の基礎・導入教育』の授業中にやっている。
「なぜ大学を雇用したのか?」
ジョブ理論という考え方をベースに、「大学に入学した」、「大学で学ぶ」ではなく、「大学を雇用した」と言う考え方である。
「雇用」とは、商品を「買う」というのではなく、片付けたい「ジョブ」があるからその商品を「雇用」したと考えます。
ちなみに、大学を「買った」覚えは無いと思うかも知れませんが、皆さんは、入学金や学費を払って、「大学」を「雇用」したのです。
「雇用する」と言うことは、目的があったのです。片付けたい「ジョブ」というものが、それに当たります。なぜ、本学に入学したのか。
- 「鍼灸師」、「アスレチックトレーナー」という資格が欲しい
- 「大卒」という肩書きが欲しい
- 社会人になるまで時間が欲しい
など、様々な「ジョブ」があったと思いますが、どちらにしても、それを解決するために、時間と費用を払って雇用しているのです。
授業も「雇用」している
大学を「雇用」するということは、授業も「雇用」しているのです。
皆さんが提供しているものは、学費および時間です。簡単に計算すると、一コマ8000円程度の学費と90分という時間を差し出しているのです。
それに対して、得られる報酬は、知識・技術です。でも、結構な人がムダにしていませんか?
「大学 授業 ムダ」って検索してみました
大学の授業って、ムダ・・・って思っていませんか?
結構、いろんな人がつぶやいています。「ムダ。ムダ、ムダ」、「無駄な授業をするな」「役に立つ授業をしろ!」って。
では、本当に無駄な授業って何なんでしょう。
私は、自分がやっている授業に誇りを持ってやっています。意味を持ってやっています。自分のやっている授業が「ムダ」だとは思っていません。
ただ、テスト問題を解いているだけの授業・・・。と思っている間は、「ムダ」でしょう。
最初の授業で言いましたよね?**「私の授業は『学び方』を学んでください。」**って。
「物事の学び方の基礎を知ってもらうための授業」です。そして、それは一生役に立つはずです。
学生側で、もう少し、「大学や授業を雇用した意味」を考え、価値のある授業にしてみませんか?
「問題作成」に隠された意味
問題を作成しようとすると、まず、どのような問題が出されているのか、どのような意図で、問題を出題しているのか、相手にどのような知識を持って欲しくて聞いているのかなどが見えてきます。
それを知ってもらおうと思い、問題作成を依頼しています。また、問題を正しく作成するために、その周辺知識をちゃんと学ばなくてはいけません。教える、問題を作成するということは、そういうことなのです。
とりあえず、解くだけだったら、より簡単にできますが、それをハードルをあげて、どのような意図で、どのように取り組むか、これが重要だと考えています。
もう少し、考えて授業を受けてもらうと、意味が出てくると思いますし、将来役に立つと思うのですが。