大学卒と大学院修士・博士の違い
- 専門学校を卒業すると「専門学校卒(専門士)」
- 大学を卒業すると「大学卒(学士)」
- 大学院前期課程を修了すると「大学院卒(修士)」
- 大学院後期課程を修了すると「大学院卒(博士)」
となります。
そんなの知っているよ!と言われるかも知れませんが、では、はり師・きゅう師のような養成学校の教員はどうなのでしょう。
教員免許について
学校の先生になろうと思うと、「教員免許」というのが必要なことが多いです。
幼稚園、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校などは、校種・職種に応じた免許状を有していなければならない、また、養護教諭、養護助教諭、栄養教諭という専門的な教員を務めるには、職種に応じた免許状を有していなければならない。
となっています。
ここには、「大学」は、含まれていません。「専門学校」も。
では、専門学校や大学の先生とは、どうなっているんでしょうか?
鍼灸師の養成学校の場合(大学)
大学に関しては、教員免許は必要ありません。場合によって、学位(学士・修士・博士)すら、必要が無いところも多いです。
ようは、学校が認めれば、OKということです。だから一般大学では、芸能人の教授職なども多いと思います。
鍼灸師の養成学校の場合(専門学校)
ところが、専門学校には、専修学校設置基準というのがあり、その要件に、「教員免許」などが必要としている場合もある。
また、仕事の内容も全く異なります。大学の場合は、教育だけでなく、研究、臨床も含まれる場合もあります。ところが専門学校では、教育だけでなく、事務もやるところが多いです。こういうことを知らずに「教職」と一括りに考えて目指すと全然違うギャップに驚き、離職することとなります。
就職の場合は?
では、鍼灸師として就職する場合はどうなんでしょう。
鍼灸師の場合、「鍼灸師養成学校の違い(大学VS専門学校)」でも書いたように、大卒だから、専門学校卒だからというのは、今のところ、差はありません。
でも、病院に勤務になるのか、クリニックで勤務になるのか、個人の整骨院・鍼灸院で勤務になるのか、介護施設で勤務になるのかなどは、仕事内容も全く異なります。もちろん、待遇面も税制面も。
そこら辺は、キャリア支援課の講義でも話をしているようですが、実際、「開業」となると、そこまで話をしてくれていませんでした。
この先は?
コロナ禍で、様々な状況が変わりつつあります。アフターコロナがあったとしても、また今とは違う状況になっているんだと思います。でも、根底にあるもの、必要とされるものは、基本的に変わらないと言うことを私も最近、学びました。ただ、見え方が違うことも。
惑わされずに的確で妥当な正解を導き出すというのは、すごく大事なようです。
そのヒントとして、すべてのことは「フラクタル構造」をしている、一見、違うものに見えても同じ形だったりします。そのサイズが違うだけ。
他業種の人と話をすると、より見えてきます。一見、全く違う世界の話をしているのに、問題の根底や形が一緒だったり。その人の解決策が自分にも形を変えて使えたり。チーム学習は様々な発見を生み出します。授業でもこういう話ができるようになると、より楽しいと思っています。